1. 背景
Internet-of-Thing (IoT)
様々なコンピュータや機器がインターネットに接続し、それぞれが人手を介さず必要な時に必要な処理を行う。
本研究室ではこれまでに、IoTの応用として、安価なデバイスとセンサーネットワークにて社会的課題を解決することを目標に研究を行ってきました。
こうしたデバイスを開発していく中で、以下のような課題に直面しています。
1. バッテリーの問題
2. セキュリティの問題
デバイスを盗み、そのデバイスを解析する。例えば、オシロスコープとプローブを用いて、デバイスからでる情報(電力や電磁波など)を解析することで、暗号キーを暴くことができる(サイドチャネル攻撃)。
3. システムの信頼性
2. 研究の目的
低消費エネルギーなデジタル回路を実現するとともに、IoTアプリに応用することで、社会的課題を解決することを目的としています。
3. 現在取り組んでいる研究のテーマ
1. 低消費エネルギーな非同期式回路の設計技術に関する研究(要素技術から応用へ)
2. 機械学習を用いた野生動物検出システムの研究開発(応用から社会的課題の解決へ)
4. 現状
- 非同期式回路の設計技術と応用
同期式回路から非同期式回路に変換する手法や非同期式回路の設計支援ツールを開発することで、低消費エネルギーな非同期式回路の設計を容易にします。対象は、Application Specific Integrated Circuits (ASICs)とField Programmable Gate Arrays (FPGAs)です。応用として、非同期式期回路による低消費エネルギーなプロセッサの設計や、機械学習で利用される畳み込みニューラルネットワークの設計を行っています。
2. 機械学習による野生動物検出システムの研究開発
ツキノワグマを自動検出するセンサーノードの開発を行っています。機械学習にて、画像にツキノワグマがいるかどうかを検出し、ツキノワグマがいる場合は、周りに周知するシステムを開発しています。
5. 今後
低消費エネルギーな非同期式回路設計を実現する設計支援ツールを完成させるとともに、設計した非同期式回路をセンサーノードなどに応用することを考えています。
研究テーマに関するお問い合わせは、hiroshis”アット”u-aizu.ac.jpまでお願いします。”アット”は@です。